2018年度インテリアファブリックス市場規模 5644億9000万円(前年比0.4%減)

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 (一社)日本インテリアファブリックス協会(永嶋元博会長)調査・人材育成委員会(沼口敏彦委員長)は、このほど「2018年度インテリアファブリックス市場規模」(卸売ベース)を発表した。
 トータルの市場規模は、前年度をやや下回る5644億9000万円(前年度比0.4%減)だった。また分野別には、ウィンドートリートメント1939億4000万円(同3.0%減)、フロアカバリング2541億5000万円(同1.2%増)、ウォールカバリング1164億円(同0.6%増)だった。
 2009年度からの過去10年の推移は下のグラフ通りで、折れ線グラフで示した新設住宅着工戸数に連動して増減しているのが分かる。


 

■ウィンドートリートメント

 2018年度ウィンドートリートメント市場規模の内訳は、カーテン1051億3000万円(同5.1%減)、ブラインド類294億8000万円(0.4%減)、スクリーン類364億1000万円(同0.9%増)、カーテンレール類229億2000万円(同2.3%減)であった。
 カーテンの市場規模については、今回の調査からNIF会員企業以外のところをより実態に近い数値に修正したことで、国産品が549億2000万円(同33.1%減)と大きく減少、一方でSPA製品の拡大などの理由で輸入品が502億1000万円(同74.9%増)と大幅に増加した。
 ブラインド類はオフィス、店舗などの非住宅市場が減少したことでベネシャンブラインド229億3000万円(同0.1%減)、バーチカルブラインド65億5000万円(同1.4%減)とともに減少、スクリーン類は住宅向け製品の増加によりロールスクリーン255億3000万円(同1.8%増)、プリーツスクリーン58億5000万円(同1.4%増)と好調だったが、ローマンシェードは50億3000万円(同3.8%減)と苦戦した。
 カーテンレールは新設住宅着工戸数が伸びたものの低価格化が進み、対前年比で減少した。


 

■フロアカバリング

 2018年度フロアカバリング市場規模の内訳は、カーペット1897億円(同0.4%増)、プラスチック系床材644億5000万円(同3.7%増)と策定された。
 カーペットは非住宅の着工床面積が前年比4.3%減と大きく減少したにも関わらず、タイルカーペットやニードルパンチ、輸入品が増加したことで微増したが、家庭用は引き続き減少傾向が続いている。
 プラスチック系床材については、今回より集計分類をJISの分類に準じて変更し、策定に引用する出荷統計データも見直したことで制度は向上したが、これまでの数値と単純比較ができなくなっている。

■ウォールカバリング

 2018年度ウォールカバリング市場規模の内訳は、紙系壁紙17億6000万円(同2.8%減)、繊維系壁紙16億8000万円(同3.7%増)、塩化ビニル樹脂系壁紙1002億7000万円(同1.2%増)、プラスチック系壁紙101億4000万円(同7.8%減)、無機質系壁紙7億5000万円(同2.6%減)、その他壁紙18億円(同26.8%増)となった。
 国内壁紙総出荷数量は全体で6億8799万1000平米と前年比0.9%減だったが、販売価格の改定により市場規模の拡大につながった。
 また、塩化ビニル樹脂系壁紙のシェアは90%を占め、わずかながらそのシェアは拡大している。
 この他、輸入壁紙は16億円(同30.1%増)、出荷数量167万平米(同16.5%増)と引き続き増加している。