工事専門会社がリフォーム事業で成功した要因は?
「リフォーム店」の看板を掲げる会社には、もともとは下請けの設備工事店、サッシの業者、塗装業者などの専門職での請負工事業者も多数存在しています。
もちろん日リ協に登録している会員さんは内装仕上げのプロフェッショナル。しかし、専門分野に関する知識や技術はあっても、他の分野の知識も必要になりますし、現場管理者や施工者もいなければお客様のオーダーに応じることが難しいと考えられます。
では、実際に業種転換に成功した事業者達がどのように取り組んできたかをヒアリングしてみると、下の3つの要素に集約できました。
これらは多額の資金を投じてリフォーム専門店を立ち上げるという高いハードルではなく、また「儲けてやろう」という邪心を持たず、あくまで小規模事業者がムリをし過ぎず、しかし揺るぎない目標と理念をもって事業を行ってきたことが共通していると言えるでしょう。
日リ協会員さんの中には、従前の元請け工務店からの縛りや遠慮を気にされている方もいらっしゃいます。しかし、そこも「インテリアの改装」としてお客様の依頼に応えていることで理解を求めることや、逆に造作等を請けてもらうことも実際のケースとして見受けられます。
また、社内の人材育成、営業・販売促進、現場管理技術など整えなければならないことも多いのですが、これらは日リ協や会員同志の交流から話を訊き、情報を得て、改善を繰り返しながら質の向上を図ることで良いのではないかと思います。
住宅リフォーム市場はこれからも安定した需要が見込めます。高齢者増加、防災対応、健康被害抑止などにはリフォームが必要不可欠です。ぜひ地域社会で生活者を支援するパートナーとしてご活躍いただけることを願っております。まずは日リ協へのご登録を!
日装連新聞(第548号)より引用